逆にこの時確かにそうなる。

逆に,このとき与式は確かに恒等式になる

絶対的な価値とは?

今日から僕も夏期講習があったのだが、疲れるね。
高校生がいっぱい。考えられない。塾嫌いの僕にとっては。
嫌いというより、塾に通うという文化が無い、思想が無い。

「学校で教わるだけで十分でしょ、あとは問題集でもやればいいじゃない、塾なんてお勉強のできない人が行くところでしょ」という考え方は根強い(現に僕はお勉強ができずに浪人しているので塾に行く羽目になった)。

1講座90分×5コマで15,000円! 現役とて何コマも取るから、最低でも60,000円は拠出しているだろう。
60,000円あったら、オススメと言われている参考書一通り買えると思う(やるやらないは別)んだがな。

現役で塾に通って落ちる人と、通わずに落ちる人、塾に通って受かる人と、通わなくても受かる人。
どちらにせよ投資額は少ない方がリターンの割合が大きい。

尤も、何があっても削ってはいけない投資は教育であるから、いちいち細かいこと気にするなと言われればそれまでではあるが、何しろ競争が激しいとはいえ寡占産業である。不当に価格が高くなっている気がしないでもない。その、中身の割にね。



小学生の時、朝ごはんを食べながらNHKニュースを見て登校していたわけだが、天気予報の前だったか後だったか、「為替と株の値動き」をやっていた(もちろん今でもそうだけれども)。朝7時台に東京市場が開いているはずもないから、あれはロンドン市場だったか―日本が7時ならロンドンは23時だってば―いやニューヨーク市場だったか―どちらにしろ日本より開場時間は長いが―で、1ドル110円何十銭とやっていた。

当然不思議に思った。通貨には円とドルがあることくらいは分かるにしても、何故価格が変わる?1ドルは1ドル、110円なら110円でいいじゃない!と。

そしてある時また、不景気不景気と言っていたので、そんなら紙幣を大量に印刷してヘリコプターでばらまけばいいじゃないかと言ったら、そんなことしたらインフレになるって親に言われて、インフレってなんだよと。
「インフレってのは、貨幣価値が下がって物価が上がるんだよ」って教えてくれたけど、全く納得がいかなかった。
『価値が下がるってどういうことなの?!』
「昨日まで100円だったものが急に200円になったら、それはお金の価値が下がったってことじゃない。」
『じゃあ物価を上げてはいけない法律を作ればいい!』

僕は、大人は理解しているのだから、きっと大きくなったら僕も分かるようになるのだろうと思っていた。


金と銀の交換比率が諸外国と異なっていたために日本から金が流出したことがあった。


貨幣の価値って何だろう?


物々交換が面倒だから、中央銀行や政府がその価値を保証してくれる貨幣を作って、それでもって物・サービスと交換しようと。
コメ1kgを300円と定めれば、300円はコメ1kgの価値があることになる。

どこの国でも金貨があっただろうから、やっぱり金がその価値を保証していたのだろう。

中学の教科書に載っていた「兌換券」という言葉が妙にしっくり来た瞬間だった。

しかし金本位制は崩れた。
いったい何が価値を示してくれるの?

いやそもそも金自体の価値って何なんだろう。
金自体の価値が絶対でないから金本位制は崩れたのではないの?

モノの価値は必ず変動する。作物なら不作になれば一気に価値は上がり、鉱物や製品は生産効率が上がれば価値は下がり、生産できなくなれば上がる。

結局欲しい人がいれば価値は上がるということか。なんだ、結局需給関係になるのか。

すると、ドルが欲しい人がいればドル高に、円が欲しい人がいれば円高になる。これは分かるんだけれど、
貨幣自体は人間が作ったもの、供給量に際限はあるのか(もし発券銀行と際限なく取引できれば、一気にインフレになってしまうはずなんだろうけど、ここではそれを疑問にしているので意味が無い)。

もっと気になるのは、実際に紙幣が動いているわけではないだろうという点。数字が動くだけ。これだと、もうわけがわからない。

例えば円を買いたい人というのは、何故円を買いたいのか。
まず思いつくのが、円で取引しないといけない人々。日本から輸入するとか、日本へ旅行に行くとか。日本円での投資もそうか。
次に、円高になれば儲かると思って円を買う人。

いったいぜんたい、100円の価値は今どのくらいなのだろうか。物価は安定している気がするけれど、どんどん円高になっていく。1ドル76円と言われても、1ドルの価値が分からないから答えになっていない。


最後に株式市場。小学生の僕を最も悩ませたのはこれである。

事業を始めたいけれど、資金が無いから、株券を発行して、出資してもらうんだよ、と。これは納得し、うまいシステムだなあと思った。

1万円出資してくれたらその証拠として、1株あげるとする。1株売れれば、1万円の資本が手に入る。
ところが上場すると、「1万円と交換した証書」の価値が変わってきてしまう!!!
例えば会社の業績が上がって、株価が1万5000円になったとすると、元々1万円と交換したはずなのに15000円で交換可能になっちゃう!!!
なんじゃこりゃ、と。

もし上場後にインフレになっていて、貨幣価値下がっていたのなら、15,000円という価値は、上場時の10,000円と同じ価値かもしれないけど、そんなことない。

市場に売ってしまった後は、会社としては株価がいくらになろうと資本金は入ってこない。
もちろん株券はただの紙切れ(今は電子データか)だからそれ自体に価値は無いけれど、その会社に出資したお金が保証してくれているはず。

すごく不思議な感じがした。

政府が、金と交換を保証すると言って貨幣を発行する。
企業が、現金と交換を保証すると言って株券を発行する。

10000円と交換した株券が15000円の価値となった時、10000円が15000円となったと同じ事じゃないの??
貨幣の価値が変わった?

ん?

そもそも、何故業績が上がると株価が上がるのかね。それは株価が上がる気がするから上がるんじゃないのかな。
確かに業績がよければ会社の信用が上がり、株券が交換不可能になるリスクがぐっと下がるけど、でも元々の価格を超えていいのかな。

株券から額面が消えてしまったので、僕の頭は余計にこんがらがってしまった。


こんがらがった状態でこんな文章を書いたので支離滅裂な内容に...


あー1回きちんと勉強した方がいいと思っているんだけど、これ小学校で教えるべきだよ、必要なことだもの。

日常生活に必ず必要な勉強は義務教育ですべき。具体的には、法律のこと、税金のこと、行政システムと制度のこと。

中学校では、「固定資産税は直接税です」と教わるが、では「土地を買いました固定資産税はどうやって払うのですか」ということは教えてくれないし、「ビジネスを始めましたが所得税はどうやって払うのですか」ということも教えてくれないし、「20歳になったけど年金保険料はどうやって納めるのですか」ということも教えてくれない。

法律のことは弁護士に、税金のことは税理士に、っておかしいと思わない?
法律も税金もひとりひとりにかかわってくることなのに、専門家しか知らないようでは困る。
どんなに制度が複雑であっても、中学までには叩きこむべき。