逆にこの時確かにそうなる。

逆に,このとき与式は確かに恒等式になる

ガラケーは偉大だ

12日の夜に、携帯電話(ガラケー)を落とした。駅構内か、電車内のどちらかだ。多分山手線じゃないかと思っている。

電車を降りた瞬間にポケットにないことを確認した。5分後にはキャリアに携帯電話にロックをかけてもらい、その後警察に届出をするという、極めて迅速な対応をした。

この時、キャリアが携帯電話の場所を検索してくれたが、どうも電波の届かない場所にあるようで、どこにあるか分からなかった。

3時間ほど経って、JRの窓口に尋ねてみるが、データベース上には無い。

翌日、改めてJR、東急、東京メトロに電話をした。公衆電話を使うのは何年ぶりだろう。高校生の時、携帯電話を忘れて駅から家に電話をかけたことがある。それ以来だ。かけ方を覚えていて偉いものだなと思った。電話をするためにコンビニで小銭を調達したが、100円玉4枚を消費して、途中で電話が切れた。フリーダイヤルは偉大だ。

週明けには、各社警察に落とし物を送付してしまう。警察に届出がなされている以上、問題は無いのだが、駅に届いているのであれば、この段階で引っかかるはずなのだ。


誰かが持って行ってしまったのか、ヤフオクを覗いてみると1,2万円で出品されているが、そもそもロックがかかっているから端末は使えないはずだ。


1週間も電話に出られないのは不便極まりないので、紛失ということにして、保険で新しい携帯電話を送ってもらうことにした。その前に、もう一度場所の検索を依頼した。

すると、「携帯電話の場所は、千代田区丸の内一丁目9番地1です」とオペレータが。東京駅だ。落とし物集約駅だ。


急いで本郷三丁目から東京駅へ向かった。



東京駅お忘れ物承り所は、思ったより小さかった。書類を書いて渡すと探してくれる。

『12日?12日じゃあ、もう警察に送っちゃったよ』
「ここから電波が出ているって電話会社が言ってるんです、探してください」
『う〜ん、ガラケーガラケー、ないなあ』
「落としたのは12日だけど拾われたのは13日かも」
『う〜ん』

奥へ引っ込んでいった

『13日の携帯電話ねえ』

3台の携帯電話が、伝票に包まれている。それらしき色の電話があった。

「あ、それ、その色」
『これ?』
「その色です」
『その色じゃ困るんだよ!確かにこれなんだね?』

(紙で包まれてるから色しかわかんねえよ...)

「それです、それそれ」


雑な対応だなあと思ったけど朱肉は用意してくれた。



東京駅の公衆電話から、遠隔ロックを解除してもらい、自分の携帯電話であることを確認すると、電池残量は47%。落としてから5日経っても半分近くバッテリーが残っているのである。待機時間数百時間というのは、嘘ではなかった。


もちろん、電池が切れていても警察に届けられれば、やがては戻ってきたかもしれない。
一つの懸念は、12日に落としたのに13日付けで登録されたせいで、何度問い合わせても「無い」と言われてしまったことである。

警察はSIMカードの番号を見るようだが、落とした日付と異なっていても無事知らせてくれたのか、分からない。