坂上(さかうえ)・坂下(さかした)
名前の付いている坂は多い。
○○坂。
坂の始まりと終わりに交差点があると,そこの信号は大抵,
○○坂上
○○坂下
となっている。
例えば,
がある(山ほどある)。
(志村坂上は駅名だが,住所は板橋区志村と,板橋区坂下で,何の坂かサッパリ分からない(実はこちらも清水坂という坂である))
これらの名称は,当然,○○坂+上ないし○○坂+下であるから,
中野坂 上
清水坂 下
という関係が成立しているはずである。
ところが,声に出して読んでみると,
中野 坂上
清水 坂下
という感じがしないだろうか。
もはや「坂上」「坂下」という1つの名詞として感覚的に受け入れられていると考えている。
ところが,この前,神楽坂を歩いていたら,
信号機の所に
神楽坂下
と書いてあって,
Kagurazaka shita
とローマ字が振ってあるのである。
従って,
神楽坂 下
である。
そもそも,中野坂上だって,
中野坂 上
ならば,
なかのざか・うえ
である。
坂の名前の結合が強ければ強いほど,○○坂 上・下となり,弱いと,○○ 坂上・坂下となるのであろう。
神楽坂は駅名にもなっており,坂下という部分だけ独立しにくいと考えられる。
これは連濁も絡んできそうである。
清水坂をしみずさかと読むかしみずざかと読むか。
中野坂をなかのさかと読むかなかのざかと読むか。
「坂上」が独立した名詞として捉えられている場合にどう変化するか。
連濁規則を忘れたので深入りしない。
坂上さかうえsakaueあうえ
アウエオエオエ