逆にこの時確かにそうなる。

逆に,このとき与式は確かに恒等式になる

英語の話

2週間後の期末テストの勉強をするのは得意だったけど,3ヶ月後の検定の勉強をするのはずっと苦手で,特に語学は継続こそがものを言うのであって,なんとも向いていないのだけれど,それでも英語が好きだったので,多くの小中学生と同じく,実用英語技能検定を受けていた。

小6の時に初めて英検を受け始めて,4級を取り,中学の何年生だったかで3級,3年の6月英検で準2級,高1の6月英検で2級を取った。
で,準1級から語彙がとんでもなく難しい(そもそも1級と2級の差が大きすぎるということで準1級ができたのに,いまだ準1級と2級の差は大きいと感じた)ので,勉強をしないといけないのだが,まあしない。高校の勉強だけしていてもちょっと厳しい。で,3回連続(2008年度第2回,3回,翌年度1回)で準1級の一次試験に落ちて,一旦入試に集中しようと思ってそのままであった。

大学に入って,TOEICなるものは全く受験する気が起こらず今日に至るまで一度も受験していないのだが,英検はこう,完遂していない感じがあり,いつか1級まで取らねばならないと思っていたのだが,3回連続で落ちると,もはや怖くて受験する気も起こらないのであった。

5年間進学塾で英語を高3に教えていたが,そこの講師はたいてい英検1級とTOEIC 990点を取っており,TIMEやFTなんかを日頃読み,早慶の過去問を肴に酒を飲んだりしており,英語力が格段に劣る僕は,最初こそ輪に入れず大変だったが,中盤からは英語の話題が楽しくて仕方がなかった。そしてその席で,度々,もう準1級は受かるだろうから,挑戦するなら1級だな,と言われていた。

多分,塾で数学や理科を教えても講師の数学や理科の能力は上がらないと思う(違ったら指摘して欲しい)し,大学で使う部分とズレが多分にあり,役にも立たないかもしれない(これも違ったら指摘して)。
ところが,英語はそうではない。格段に力がついた(元々講師をやるにはちょっと英語力が低かったのもあるが)。

評価基準としてどうかはさておき,入塾時点で上智文学部英文学科の鬼畜な問題数の過去問で,15問くらい間違えていたのが,今では早慶でも2,3個くらいしか間違えない(2,3個間違えるんかい!!)。

で,その塾を昨年末で引退した。そうなると,にわかに英検1級を取ってやろうという気持ちが出てきたのである。

とりあえず,まずは敵討ちをしないといけないので準1級を取る必要があるが,先輩講師の助言通り,1級も一度受けておかないと勉強するにも気合が入らないと思って,すぐさま1月英検を申し込んだ。ダブル受験である。

修士論文の締切が1月29日,英検が1月21日で,年末の段階では,修論も4分の1書けていたので,余裕だろうと思っていたところ,年明け1月10日になっても4分の1のままだったので,いよいよ焦って修論に取り組んでしまい,英検の受験料がもう3000円安かったら受験を放棄していたと思われるほどであった。

それでも準1級は当然に受かると思って受験し,1級はまあ語彙を放棄して他でどのくらい取れるか試しておこうと思って受験した。


2月6日に修論の口頭発表が終わり,すっかり忘れていた英検のことを思い出して,結果を見てみた。
これで準1級にも落ちてたらクソ笑えるなと思って見たら,なんと1級に合格していた。信じられない。間違いなく語彙はほぼ0点なので,何かの間違いか英検がクソ簡単になったかである。


準1級
得点: 1964/2250点(合格点は1792点)
Reading
大問1 22/25
大問2 6/6
大問3 8/10
Listening
Part1 10/12
Part2 11/12
Part3 3/5
Writing
内容 4/4
構成 4/4
語彙 4/4
文法 3/4

妥当であると思う。


1級
得点: 2086/2550(合格点は2028)
Reading
大問1 9/25 ←ここが語彙!!
大問2 5/6
大問3 7/10
Listening
Part1 8/10
Part2 10/10
Part3 5/5
Part4 2/2
Writing
内容 6/8
構成 7/8
語彙 6/8
文法 6/8

あーリスニングだ,リスニングが押し上げている(英語界隈の読者諸氏はお気づきだと思うが,僕は意外とreadingがダメである;TOEFLもwritingの方が点が高いことがあった;原因は語彙である)。


そして,これは僕にとっては大変衝撃的である。なぜなら,僕は大のリスニング苦手で,東大の入試の15問,全部間違えた(ほんとよく受かったよな,まああと2点で落ちていたが)くらいであるからだ。


先述の通り,僕は検定試験のために語学の勉強をすることができない人間なので,リスニング力がついた原因は,間違いなくLady Gagaのディクテーションをしているから研究室の公用語が英語であるからである。

今日もブラジル人の流暢な英語の発表に非文生成器たる僕が質問を投げかけ,返答の半分は聞き取れず生返事をする羽目になったのだが,それでも力はついているようだ。少し安堵した。


さて,こうなると二次試験になんとしても受からないといけないが,どう対策すればいいのかも分からないし,さらに悪いことに準1級の会場が満員で豊洲に飛ばされてしまったため,朝起きられない可能性が高い。

しかし,我が国の英語界隈では英検1級は人権を保障されるための要件なので,取らないわけにはいかない。頑張ろう。