逆にこの時確かにそうなる。

逆に,このとき与式は確かに恒等式になる

虫歯が自然治癒しようとしている

ここのところ歯医者の世話になりっぱなしである。


11月に杉並区の無料検診を受けて,その後精密検査を受けると,虫歯が3箇所あると言われた。
なかなかきちんとした検診で,1回目は無料検診,2回目は精密検査,3回目はその説明,4回目はブラッシング指導,5回目はフロス指導と,1ヶ月かけて行った。
デンタルフロスを使用したことがなかったので新鮮であり,それから毎晩フロスを使っている。

そして,次の診察を年明けに設定し,年内はこれまでとなったのだが,定期的に調子が悪くなる顎関節症が,急に悪化し,ついに顎が閉じきらなくなったのである。
顎が外れたのとはちょっと違い,顎関節が元の位置に戻らないのである。故に,口が閉じきらず,上の歯と下の歯が接しない。

急いで夜間もやっている歯科を探し,行ってみたが,説明が通じない。そうこうしているうちに,顎が元の位置に戻った。

年が明けて,事情を伝えると,虫歯の治療をしている場合ではないということで,顎関節症の治療が始まった(なぜならば,歯の高さが足りていないのが原因であるため,先に削るという行為が意味をなさないからである)。

歯の高さが足りないので,マウスピースを装着して,歯が伸びるのを待つ,ということである。すぐには伸びないので,1ヶ月に1回くらい診察を受けることになった。
そして,先日,2回目の経過観察であったが,なんともう歯が伸びているという。歯科医師曰く,小学生より成長が早いと。治療費も馬鹿にならないので,早いのに越したことはない。

そして,虫歯を半年近く放置しているので,進行していないかどうか確認すると言われた。

すると,「あれっちょっと写真撮りましょう」と言われてしまう。

撮影したレントゲン写真を見て「ほぼ毎日フロスしてますか?」と聞かれ,「はい」と答えると,どうも虫歯が治りかけているとのこと。「大変良い状態です」と言われ,6月に予約してあった虫歯治療は全部キャンセルとなった。

僕がまだ現在のテレビのない家ではなく実家にいた頃によく歯磨きのテレビCMでやっていたことが思い出される再石灰化という言葉が,現実の概念を指している言葉だと全く思っていなかったので(だって,歯磨きしてるだけで虫歯が勝手に埋まるわけないでしょう?),感動すらしてしまった。

完全に治癒しているわけではないので,どうなるか分からないが,自分の知らぬ世界を見たので,嬉しい。