逆にこの時確かにそうなる。

逆に,このとき与式は確かに恒等式になる

なぜ東京メトロは2種類のポイントプログラムを始めたのか?

東京メトロの各駅を5月に利用した人なら誰もが目にした「メトポ」の広告。東京メトロの定期券区間外で乗車するとポイントがつくというシステムである。これとは別に,元々東京メトロにはメトロポイントというのがある。こちらはTo Me Cardのポイントで,カードの種類によって,定期券区間外1回乗車につき最大で40円分のポイントがつく。

VIEWカードSuicaにチャージをすると結構なポイントになる(還元率1.5%〜なので,年に100万円使うと15,000円戻ってくる(ひとり暮らしの学生なら大体100万円くらい使う))ので,山手線内に引っ越した後もSuicaを使おうと考えていたが,東京メトロのカードの還元率は異常に高いのだ。

To Me Cardには,一般カード,ソラチカカード(陸マイラー(おかまいらーと読む)御用達カードとして有名),PRIMEカード,ゴールドカードの4種類がある。それぞれ,平日と休日に定期券区間外の利用によってポイントがつく。1回改札を通る毎にポイントがつくので,1日に往復すればその分だけポイントがつく。このポイントは,「メトロポイント」というサービスの「メトロポイント」である。

一般カードの場合,平日2ポイント,休日6ポイント。年会費無料
ソラチカカードの場合,平日5ポイント,休日15ポイント。年会費2,000円。
PRIMEカードの場合,平日10ポイント,休日20ポイント。年会費2,000円。
ゴールドカードの場合,平日20ポイント,休日40ポイント。年会費10,000円。


これに加えて,新たに始まったのが,「メトロポイントクラブ(メトポ)」の「ポイント」である。
こちらは,定期券区間外という条件は同じだが,1日単位でのポイント付与である。よって,1日に何回乗ってもポイントは1回だけ付与される。乗らない日はポイント無し。年会費はかからない。

平日は3ポイント,休日は7ポイント付与され,1ヶ月に10回以上乗車するとボーナスポイントが10付与される(この「10回」が「10日」なのかどうか不明)。

「メトロポイント」も「メトポのポイント」もPASMOにチャージできるので,ポイントの合算はできないが使い道は同じである。


驚異の還元率を計算してみよう。休日に乗車した場合を想定する。僕はPRIMEカードを使っているのでPRIMEカードの場合を計算する。

運賃 メトロポイント メトポのポイント 還元率
165円 20 7 16.4%
195円 20 7 13.8%
237円 20 7 11.4%
278円 20 7 9.7%
308円 20 7 8.8%

やばい。サラ金金利か!(サラ金金利ほどではないと感じるかもしれないが,あれは年利である。)

PRIMEカードの年会費2,000円の元が取れるか心配だったのだが,東京メトロを結構使っており,3月は476ポイント,4月は531ポイント,5月は418ポイントと順調に推移しており,今月にも元が取れる見通しである(ほんとに?!計算おかしくない?)。10ポイント未満の端数は,自動販売機を利用したためである(東京メトロ駅構内の自販機で1ポイントずつ貯まる)。
メトポのポイントの方は,無事10回以上乗車していたようで,5月は40ポイントである。

還元率が余りに高いので,行動にも影響を及ぼしている。同じところに行くのに,5分しか変わらないのであれば都営線ではなくメトロを使うことがある。
休日など,1日に4回以上メトロに乗る場合は,ふつう,1日乗車券を買うのがベストである(メトロは24時間制になったので使いやすい)。メトロの初乗りは165円で,1日乗車券は600円なので,4回で元が取れるのである。ところが,メトロポイントの影響で,4回乗っても573円にしかならない。5回以上乗車しないと1日乗車券は損である。

JR線との直通列車はまた一手間掛けてしまう。東西線に乗って三鷹まで行くと300円以上かかるわけだが(どの駅から乗っても300円以上かかるよ),中野で一旦改札を出て,JR線内をSuicaで乗ればSuicaのポイントもつくのである。中野駅の改札で,出てすぐくるっと向きを変えて改札を入っていく人を見かけたらそれは十中八九僕である。「逆にこの時確かにそうなるを見ました」と声をかけて頂ければ3番線の自販機で「王林」を買って差し上げる(「ふじ」などしかない場合は諦める)。



なぜ東京メトロは2種類のポイントプログラムを始めたのか?
――知らん,こちらが聞きたい。