逆にこの時確かにそうなる。

逆に,このとき与式は確かに恒等式になる

2円を得るために20円損した話

東京に来て6年半,一度も人とこの話をしたことがないので,恐らくあまりにも当たり前でわざわざ話題にするには口を動かすエネルギーがもったいないとされていると推定されるのが,私鉄・地下鉄各社の乗り継ぎ割引である。

僕がこれを知ったのは,随分最近のことなのだが,非常に多くのことに気がつく性格なので,気付いてはいたのである。

乗継割引運賃制度は,ちょっとしか乗らないのに会社を跨ぐせいで初乗り運賃が2回かかってしまう場合に適用される場合がほとんどだ。

例えば,代々木公園から代々木上原,下北沢を経て池ノ上まで乗車したとする。駅の数で言えば4駅である。距離にして3キロメートル。まともにやると,代々木公園~代々木上原が165円(初乗り),代々木上原から下北沢が124円(初乗り),下北沢から池ノ上が124円(初乗り)で,413円かかるところ,実際には393円しかかからない。

これは,代々木公園~下北沢で20円割引代々木上原~池ノ上で20円割引が設定されているためである。そして,割引区間は重複しないという規定によって,最も安くなる方が適用される。

 

さて,ここで鉄道の様々な規定を知ることに喜びを覚える人間でなければ,値引かれるのに不満はないのだから,以上のようなルールを知っておく必要は無く,値引かれるべき時に値引かれれば良いと思うのは自然である。

僕は,あらゆるポイント類を駆使して生活するタイプの人間だが,この場合であっても,自動的に割引が適用されてしまうのであるから,やはり何かを考える必要が無いように思うかもしれない(ただし,都営地下鉄東京メトロの70円引き乗り継ぎについては石原慎太郎によってもたらされた恩恵でありテレビ等でも話題になったため多くの都民が意識している)。

ところが,僕は電車に乗るときにSuicaPASMOを使い分けているのである。

東京メトロに乗車する際は,PASMOを使う。すると,平日であれば10円引きで乗れる。休日は20円引きだ。しかしクレジットカードの還元率は0.5%なので,メトロ以外の電車に乗る理由がない。

Suicaは1.5%還元であるから,メトロ以外ならばSuicaで乗った方が良い。

 

以上を踏まえて今日の日記を書く。

 

所用で早稲田から下落合に行かねばならなかった。

早稲田から高田馬場までは当然PASMOを利用した。

そして,乗換のタイミングで,西武線なのでSuicaを使わないとと思ってSuicaをタッチしたのだ。そしてその瞬間に,「あっ,待てよ1駅1駅だから乗り継ぎ割引あるんじゃないか」と思い出してしまったのである。

調べてみると案の定,20円引きが設定されていた。片道309円の運賃の20円引きであるから,6.47%の還元率である。日経平均の続落と言っても,今日は3%下落,昨日も4%下落である。6%なんてとんでもない数字だ。

げんなりである。

 

なお,高田馬場から下落合までは徒歩15分である。