逆にこの時確かにそうなる。

逆に,このとき与式は確かに恒等式になる

日本語の矯正

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僕は常々日本語を正しく使いたいと思っている。しかし,「正しい日本語」なるものが何であるかはよく分からないので,これは単に日本語に対して保守的である,と言い換えられるべきである。そしてこの保守的というのは,程度問題である。いつの日本語を守るのか,が問題となるからだ。

時期だけが問題でもない。新しい言葉が生まれたときに,絶妙な表現だと感じる場合もあれば,嫌悪感を覚えることもある。言葉の意味が保存されている変化については,変化させる理由がないので否定的になる(当然,音韻論上の理由はある)。新たな意味が創出された場合には,使い勝手が良ければ使いたいと思う。

人間は母語をも文法的に捉え直すことができる。従って特に言語に興味のある人でなくとも,「それは『が』じゃなくて『に』でしょ」とか,「なんて言うのかな,こう,良い名詞が見つからない」とか,「食べられかけさせられそうになったってこと?(笑)」といった発話は珍しくない。

そうすると,例えば,いわゆる「ら抜き言葉」が嫌いになることもある(僕がそうだ)。なんなら,「行かれる」「歩かれる」などという表現が好きである。

ところが,三河弁では「食べれる」が正しい。こうしないと,「食べれーへん」「着れなんだ」などという表現ができない。

そこで,家族と会話するときは「ら」を抜いて,東京ではarを抜かない,といったことをしている。

2,3年前に思い切って直したことがあった。何かというと,読み方である。「十」という単語と,「存」という単語の読み方を変えた。

まず,「十個」「十階」「十点」などの「十」は「じっ」と発音するのが「正しい」ことはよく知られている。それまで「誤って」「じゅっ」と発音していたのだが,これをやめた。すると面白くて,街中で聞く「じゅっ」に強烈な違和感を覚えるようになったのだ。もう1つは,「既存」である。ずっと「きぞん」と発音していたのだが,「きそん」に変えた。最初は変な感じがしていたが,もうすっかり逆転した。「きぞん」と言われると気持ち悪い。とても面白いので皆さんも自分の信条に反しない限りやってみると良い。流行りなのは「ほっ」と読む「べき」「発」を「はっ」と読むことなので,もし「発起人」「発端」を「はっきにん」「はったん」などと読んでいたら楽しめるだろう。この辺りの話に詳しい方は是非コメント欄で蘊蓄を披露して頂きたい。

 

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ここからが本題である。冒頭にも少し述べたが,魔が差してクッキーを焼いた。

Cookie Clickerというゲームがあり,2013年からず~~~っとやっているのだが,その影響なのか(この後の文章を読めば分かることだが,この影響ではない),最近おいしいチョコチップクッキーが食べたくて仕方がなかったのだ。

先日,スペルメルカードで「ステラおばさんのクッキー」というのが売っていて,びっくりするくらい高かったので購入したところ,「う~ん」という感じだったのだが,いつもの森永のクッキーなどとは随分違ったので,調べてみたところ,アントステラという会社がびっくりするくらい高いクッキーを作っており,その会社を買収した森永が,森永の工場でブランドだけ借りてちょっと作ってみたクッキーだった。つまり合法的な偽物である。そこで本物が食べたくなったのだが,アントステラのお店は吉祥寺にしかない。そこでローソンにも同様のクッキーがあると知り,早速購入してみると,「う~ん」という感じであった。こちらは森永製菓ではなくアントステラが作ってはいるのだが...

そして,ついに狂ってしまい,気付いたら生地を練っていた。おいしいチョコチップクッキーが食べたかっただけなのに,自分の作ったものに対しても容赦ない評価を下す僕が25点をつけたクッキーを食べる羽目になった。なお,自分の自炊史上最高記録であるアスパラ天は75点であるから,点数はそこまで悪くない。

新しい趣味が誕生した。作業時間はド素人の僕でも30分くらいなので,非常に良い趣味である。僕のブラウザがこれまでに焼いたクッキーの数84.297decillion枚を超えるクッキーを焼き上げる日もそう遠くないだろう。