逆にこの時確かにそうなる。

逆に,このとき与式は確かに恒等式になる

「真剣に学習する人のみ募集」の英語学校で英語を勉強した

情報科学を専攻する大学院生が学ぶべきものとしてタミル語が1番に挙げられるのは最早論ずるまでもないが,2番目は意外なことに英語である。

英語学習に関するこれまでの経緯は以前に書いたと思われるので(書いたかどうか覚えていない),この半年間通った西新宿タカマル鮮魚店の近くにある「NCC綜合英語学院」について書く。

NCCの存在を知ったのが2013年。そして,

通い始めたのが2018年。

この学校に惹かれた理由は2つ。

1つは,受験のノリである。思いっきり勉強するには受験の雰囲気が必要不可欠である。

もう1つは,口頭英作文に重点を置いている点である。口頭英作文と言えば,

mutuno.o.oo7.jp

このウェブページで初めて知ったのだが,本で言えば

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

 
コーパス口頭英作文 (CD BOOK)

コーパス口頭英作文 (CD BOOK)

 

このあたりが有名どころである。

で,購入したのだが,全くやらなかった。文が簡単すぎるという問題もあった。

認知言語学的にもある程度の長さのある構文を叩き込むことは有効だと思われたのと,中学のときに訳分からんくらい同じ例文を叩き込まれたがそれはいまでも口からスラスラ出てくるという経験とで,口頭英作文は正しいという実感があったので,僕は口頭英作文に肩入れしている。これを明確にやっているのは調べた限りでは東京ではNCCだけである。

さて,ここからNCCでの体験談を書くが,重大な告知事項がある。それは,週1回半年の契約だったのだが,11回しか授業に出席できなかったことである。途中ACLの締切を挟んだために6週間連続欠席もした。従って,今回ばかりは英語力が上がっていなかったとしてもそれはNCCの責任ではない。

受講前の英語のレベルについて述べておく。TOEFL iBTは2015年5月に受けた点数が77点。2018年3月に英検1級を取得。2012年10月から2017年12月まで,塾講師(英語)をしていた。文法について困ることは殆どないが,会話になると非文生成器と化してしまうという状況だった。

契約後,レベルチェックが行われた。講師が言う日本語を即座に英語に訳して返すという形式である。その後,和文英訳の筆記のテストを受けた。口頭のチェックは,高校の英語の暗唱例文レベルの英語で構成されており,塾講師のおかげかせいか体に染みついていたので,仮定法や比較の構文はスラスラと解答できた。その後,節が3つ以上ある日本語が読み上げられたが,壊滅的であった。筆記の方は,京大の英作文が2~3倍くらいの分量になった感じである。

結果として,中級レベルクラスになった。

NCCの授業は,予習は要らず,復習ベースである。日本語→英語の瞬間翻訳をただひたすら行っていく。授業ではその場で訳す訓練をし,家では宿題として授業で扱った例文をひたすら暗記する。授業は3時間。宿題には毎日1時間かけなければならないが,その時間が取れず,週に3時間くらいしか勉強できなかった(が,問題なかった)。

受講者は結構幅があって,学生っぽい人もいれば,サラリーマン風の人もいたし,男女比もやや女性が多いくらいであった。

面白いのが,各人の英語のバックグラウンドが透けて見えるところである。授業では,日本語→英語の発想を身につけるために,なるべく日本語の語順をキープしたまま英語に直すことが求められる。そうすると,英語の方を自由自在に変形しなければならないため,基本的な文法操作ができないと辛い。例えば,「ここでこの動詞を使ったので後ろには節が来ませんから動名詞にしてください,はい」とか,「受動態に変えて!」とか,指示が飛んでくる。ここでサッと言い換えられる人と,そうでない人がいて,これは高校までの英語学習の強度によるなと感じた(社会人になってから英語に力を入れても,文法漬けになることはあまりないと思われる)。他方,語彙は努力量に比例する部分があるので,また人それぞれであった。

特筆すべきは,文法的に使いやすいフレーズを積極的に導入してくれる点である。直ちに英語に直しにくい日本語に対し,時制や数を気にしなくても良いフレーズや,節を持ってきたいのに持ってこられない場合のテクニック,動詞が思いつかない場合にどうするか,などの訓練がなされる。これが非常に有用で,習ってからは日常でも普通に使っている(黙らずに発話を続けられるので,時間稼ぎになるのである)。

方法論はとても気に入ったのだが,週3時間の授業時間と,復習にかける時間を捻出することができなかったために,ひどい出席率となってしまった。ECOPというテキストが優秀で,これを手に入れることができただけでも満足と言うべきである。

さて,スパースな半年間の英語学習の結果,英語力は向上したのだろうか。

26日にTOEFL iBTを受けてきた。

本郷三丁目テストセンター,今までで一番残念な会場だった。湯島天満宮湯島天神)の例大祭をやっていたのは不可抗力だが,ノートパソコンで,しかも座席を1つ空けないで座るのはどうなんだ...

今回初めてリーディング4問に当たってしまった!

さあ,スピーキングの点数はどうなるか!!!2週間弱で開示されるので,6月10日頃には点数が判明すると思われる。