逆にこの時確かにそうなる。

逆に,このとき与式は確かに恒等式になる

コロナ禍,コロナ疎開,手続き

転送不要・本人限定受取・簡易書留を受け取る

 こっちに来たのが,ちょうどKyashのカードが発送された日で,どうやっても受け取れないことになってしまった。そこで,郵便の転送をかける(転居届による)前に,別の郵便局で受け取るようにした。不在票がなくても,番号が分かれば良い。

 郵便局も窓口で,住所の分かる身分証明書を出せば受け取れる。一時的に退避しているだけであり,住民票を移していないので身分証明書の住所は変わっていない。住民票を移したのであれば,堂々と住所変更して最初から移動先に送ってもらえば良い(クレジットカード系は不正防止のため住民票の住所を要求するのでここが面倒)。

運転免許証の経由更新

 東京都に住所があって,他道府県で運転免許証の更新を行った。

 制度上,優良運転者(ゴールド免許)であれば(これは更新後がゴールド免許であれば良い),経由更新という制度が利用できる。現在,警視庁は経由更新を停止しているが,これは住所地が他道府県である者が,警視庁管内で更新できないというものであって,住所地が東京都である者が,他道府県で更新する分には問題ない。これは少し考えれば当然のことである。要するに,コロナで免許センターに人が殺到するのを防ぐためで,他道府県からわざわざ都内に来ないでほしいということである(尤も,実際に経由更新をする人間は住民票が都外にあって都内で一時的に生活しているのであるから,むしろ東京から外に人を移動されることになるので,逆効果と思われる)。

 経由更新は,制度上,「適性検査」と「講習」を住所地でない場所の警察本部(公安委員会)が行って,その結果に基づいて,住所地の警察(公安委員会)が免許を発行するものである。よって,僕の場合,愛知県で適性検査(視力検査)を受け,愛知県で講習を受け,東京都で免許証を発行してもらうことになる。これもちょっと考えれば当然のことである。

 となると,免許証の発行は警視庁(東京都公安委員会)が行うから,手数料は東京に払うことになる。しかし,「視力検査」と「講習」は愛知県警察本部(愛知県公安委員会)が行うから,手数料は愛知に払うことになる。これに加えて,免許証を東京で受け取るのではなく,愛知で受け取るためには,郵送の手数料も支払うことになる。

 面倒なのは,次である。愛知県にいるのに,どうやって「東京」に手数料を支払うのか,である。東京都と広島県以外の道府県では,「収入証紙」を購入すれば良い。これは収入印紙などと同じで,買えば済むものであるから,面倒でも往復分の書留などを使って,道府県庁とやりとりすれば買えないわけがない(このあたりは勘が必要である。例えば,愛知県庁は収入証紙の郵送販売をしていない。しかし,金券ショップなどには郵送で売ってくれるところもある。また,普通現金書留で代金を送る必要があるが,現金書留だと郵便題が高くつく。そこで定額小為替を使うという手もあるが,受け取ってくれるかは売り手による)。ところが,東京都は収入証紙をとっくの昔に廃止している。パスポートの申請を思い出せば,申請書になにやら機械で印字して終わりであった。収入証紙みたいな「物」を使うとコストが嵩むから,印字すれば良いやというのは分からんでもない。しかし今回のような遠隔地で何かしようとすると「物」のありがたみが分かる(この辺は振込でも同じで,振り込んだ証明に紙の領収書を要求することが多い(大学入試の受験料など))。愛知県に東京都の会計部局の出先機関などあるはずもないから,手数料を払うためだけに東京に行く必要があるのである。尤も,手数料の納付だけなら代理人でもできるのだが,コロナ禍で東京に行きたくない人間が他人に支払を頼むのはあまりにも筋が通らない。

 そこで,手数料を払うためだけに東京に行くことになるのだが,それなら講習も受けてしまって,経由更新などしなければ良いという結論になるのが普通である。ところが現在はコロナ禍という異常事態であり,普通が通用しない。警視庁は,運転免許の更新手続は,有効期間が1ヶ月未満の方に限らせていただくと言っているのである。そして,経由更新は制度上,誕生日の1か月前から誕生日までの間にしかできない。よって,

  • 誕生日まで:東京で手数料を払って経由更新をする
  • 誕生日以降:東京で講習を受ける

というどちらかになるのである。色々な事情で誕生日以降に東京に行ける目処が立たなかったので,最も面倒な手続を取ることになった。すなわち,

  1. 誕生日までに東京で手数料を払い,「免許証更新手数料納入済通知書」をもらう
  2. 誕生日までに愛知で免許更新の手続をする

の2つである。

免許証更新手数料納入済通知書を手に入れる

 免許証更新手数料納入済通知書を出してくれるのは,運転免許試験場,運転免許更新センター,指定警察署のすべてである。混雑を避け,さっさと発行してもらうために,どの機関に出向くか。混雑を避けるという点では,試験場は論外である。府中にしても江東にしても,常に混んでいる。更新センターは,新宿と神田にあるが,新宿は間違いなく混むだろう。神田は穴場かもしれない。指定警察署は,経由更新に不慣れで手続に時間がかかってしまうかもしれない。しかしあちこちにあるし,ゴールド免許のみの対応なので,比較的空いているように思われる。

 以上の観点に鑑み,世田谷警察署を選んだ。平日の朝一ならば良いだろうと思って,向かった。8時30分から受付開始のところ,8時10分に到着した。もう既に何人も並んでいた。

 並んでいると,番号札が配られた。ここで,更新以外の方は言ってくださいと言われたので,すかさず,「経由なんですが」と言ったら,更新葉書をまじまじと見て,「えーっとつまり,他県で受けるってこと?」とよく確認された。おそらく意外だったのだろう。当然である。東京に来ているのに,ここで講習を受ければよいのに,わざわざ他県で更新すると言っているのだから。尤も,僕の免許証の有効期間では,この日講習を受けることはできないのである。

 番号札は不要ということになって,列を抜かして奥に進むように言われた。どうやら,記載事項変更などの諸手続の扱いであった。住所変更かなにかの人も来ていて,その後ろに並んだ。

 8時半になると,窓口が動き始めた。更新の人たちが順番に手数料を支払っては視力検査をしている。某Facebookで経由更新の視力検査のすったもんだが書かれていたが,東京は「欠けている方向を言ってください」と指示していた。そしてやはり,ひとり視力が足りない人がいて「これでは検査になりませんよ」と怒られていた。

 しばらく時間がかかったが,3枚綴の複写の用紙を渡され,必要事項を書き,その後お金を払うと,免許証更新手数料納入済通知書が手渡された。

免許証更新手数料納入済通知書

免許証更新手数料納入済通知書

平針で経由更新手続をする

 東京で経由更新をする場合は新宿か神田の2箇所で受付されるが(三多摩のために立川か八王子でもやるべきだと思う),愛知の場合は平針のみである。

 手続は大変スムーズだった。

 まず,試験場に入るやいなや,そのまま更新の流れに従って,暗証番号の機械で番号を設定し(どうせ東京で発行なのに意味があるのか謎),窓口で葉書を見せる。「経由です」と言うと,他の人とは異なる3枚綴りの更新申請書が渡され,講習手数料と経由手数料,1,050円を支払った。そして,そのまま横の窓口で郵送手続をするように言われた。

 郵送料は1,800円である。どうも,東京都公安委員会から一旦愛知県公安委員会(の委託先)に送られ,そこから自宅に来るように見える。いちいち書留かレターパックを使っているのだろう(当然)。

 3枚綴の申請書は,まず更新申請書として,東京都公安委員会に提出されるもので,裏面に免許証更新手数料納入済通知書を貼る欄がある(実際には東京のためだけの用紙ではないので,「住所地の収入証紙等」などと書かれていた)。次に,愛知県公安委員会が適性検査を受け,講習を受講したことを証明する書類が来ていた。3枚目は,愛知県公安委員会に対して講習を申し込むもので,愛知県収入証紙が貼られていた。

 記入が終わると,適性検査(視力検査)に進む。ここの担当者が不慣れのようで,どのスタンプを押すか迷っていた。なお愛知県では,4つのランドルト環と上下左右が例示されており,すったもんだは起きようがなかった。面白いことに,視力検査の後,確認という列に並ぶのだが,ここの職員は手慣れたもので,視力検査の間違いを訂正していた。「両眼」のところに「常時使用」のスタンプが押されていたのだが,これを「0.7以上」に変えていた。そして,適性検査合格のところに担当者印が押された(「合格」かどうかは東京都が判断するものだと思っていたので驚いた)。

 そして,「受付」に進むのだが,更新の人とはことなり,「再発行」の受付(5番)に並ばされた。ここが遅かった。例外的な手続ばかりだからだろう。並んでいたら,「あなただけ書類が違いますね,伺います」と別の職員が別途対応してくれた。ここで,暗証番号の紙,更新葉書,郵送手続の領収書,顔写真,免許証更新手数料納入済通知書,免許証が吸われた。

 椅子に座って待つように言われたのでそうしていると,途中で呼ばれて,質問票への記入を要求された。医者に運転を止められているかどうか,などのアンケートである(ふつう申請書の裏に書かれているが,経由更新の申請書にはなかった)。

 書き終わってからまたしばらく待ち,葉書と郵送手続の領収書と暗証番号の紙が返却された。やはり暗証番号の紙は要らなかったのではないか・・・?(なお申請書に暗証番号を記入するようになっている)

 そして,講習を受けて,旧免許証を受け取って終わりである。僕だけ経由更新なので,返却は最初か最後だろうと思ったら最初だったのでラッキーであった(驚きなのは,講習の30分で新しい免許証を人数分発行してしまうところである。府中なども見習ってほしい)。

 総じて平針の経由更新はスムーズである。さすがあらゆる手続をする場所であると感心した。

 3週間ほどで新しい免許証が郵送される予定である。その後,旧免許証を郵送で返却しなければならないのが通常の手続と大きく異なる点である(自宅で穴を空けるわけにはいかないが,有効期限が切れるのだから良いではないかとも思う)。

個人番号カード(マイナンバーカード)電子証明書の更新

 特許庁の電子出願システムにログインしたら,なんと電子証明書の期限が1ヶ月に迫っていた。これは非常にまずいのである。マイナポイントの手続はとっくに終わらせているから直近で困ることはないが,年明けに確定申告ができなくなる。これはどうしてもカードに証明書を入れてもらわないといけないので,区役所に行かざるを得ない。

 経験上,区役所は何区であれバカみたいに混む(これは,本当に馬鹿が集まってくるから混むのである。どういうことかというと,支所や区民センターなどでできる手続と,できない手続があるのは当然として,前者か後者か区別がつかないために,本局(言い方w)に行けばよいやと思ってわざわざ本庁に来る人間が後を絶たないからである。ここも勘所が重要である。手続の機会が多いことは支所でできるようになっているに決まっているのである。例えば,戸籍・住民票関係と国保関係は必ずできると思って良いのだ。)。ただ,経験上,区民センターと区役所本庁では事務員のレベルが違う。前者は「不慣れ」が発生しうる。

 区民センターにつくと,一通り記載台にある書類を眺め,マイナンバー関連の書類がないことを確認して,窓口に行った。電子証明書の更新と言うと,即座に書類をくれた。これは「慣れた手つき」である。そういえば,給付金の申請やマイナポイントの騒動でマイナンバーカードを作る人が大量に発生したので,近頃の職員は全員慣れたのかもしれない。

 記入を終えてから非常に待たされた。聞こえてくる声に耳を傾けると,どうやら自分の前に電子証明書の発行をしている老人がいたようである。案の定,暗証番号やらパスワードやらで揉めていた。

 自分の番が来ると,まず「共通暗証番号」を入れるように言われた。何だそれは。そんなものは設定した覚えがない。そこで,「そんなのありましたっけ。4種類全部バラバラなんですが,どれですか」と聞いた。そうしたら,その職員は先輩職員のところへ行ってしまった。どうやら「不慣れ」であった。

 どうも4つのパスワードとは異なるものらしいのだが,設定していないので,困ってしまって,とりあえず3種類全部試そうと思って,「えーっと,何回まで間違えていいんでしたっけ」と聞いた。確か3回なので,3つ全部試せば良いのである。これもまた即答できず先輩職員のところまで行って確認が終わると,「3回でロックされるので,2回目までにお願いします」と言われた。3回でロックされるなら3回試させろよと思った。

 結局一発で当てたので,その職員が安堵した。そして,利用者証明用パスワードと,署名用パスワードを入力して終わった。券面表示事項入力用と住民基本台帳用は入れなかったが,電子証明書の更新なのだから当然であった。

 マイナンバーカードについては,4種類のパスワードのうち,数字4桁の3種類のパスワードについては,同じものを設定するよう案内する運用がなされている(それもそうである。一体誰が異なる番号を設定するというのか。僕である)。故にバラバラの人が来ると役所の人も驚いてひっくり返ってしまうのである(実際には,大阪と違って東京ではコケることはせず,内心ひっくり返るだけである)。