逆にこの時確かにそうなる。

逆に,このとき与式は確かに恒等式になる

一番を目指さないといけない時の「日本で一番高い山は?」

講義人「1番を目指さなければなりません。その理由として,例えば,君,日本で1番高い山は何?」

被講義人「富士山」

講義人「では,2番目に高い山は?」

被講義人「北岳

講義人「では,3番目に高い山は?」

被講義人「奥穂高岳

講義人「と?」

被講義人「間ノ岳

講義人「では,4番目に高い山は?」

被講義人「槍ヶ岳

講義人「本当に?」

被講義人「あ,3番目が2つあるので4番目は無いと言うべきです」

講義人「そうですね。4番目に高い山は無いのです。順位付けの仕方によっては,順位iのインスタンスがn個ある場合,i+1, i+2, ..., i+n-1番目のインスタンスはありません。順位が1から始まる以上,1番以外のインスタンスは存在しない可能性があるということですね。」

講義人「当社は売上高で業界4位です。つまり,存在しないかもしれないのです。」

被講義人「存在しない?!」

講義人「存在しないのです......」(うっすらと消えていく)

被講義人「存在しない?!」

講義人「あなたの入社試験,71点でした。72点の人が2人いました......」(透明度75%)

被講義人「!!」(うっすらと消えていく)

講義人(存在せず)「」

被講義人(存在せず)「」

 

大学院生への経済支援拡充を政党に訴えた結果

先日,政党の本部に行き,研究に従事する大学院生に対する経済支援を拡充するように訴えてきた。一応の結果が出たので述べたい。

nipo.hateblo.jp

いくつかの提案のうち,2つが採用され,公明党学生局の政策提言に盛り込まれた。6月5日に,菅官房長官に提出された。

www.komei.or.jp

佐々木局長らは、教育費負担のさらなる軽減へ、「大学院生に対する支援が諸外国と比べて薄い」と指摘し、奨学金返還免除枠の拡充などを要望。

その後,佐々木さやか参院議員の秘書から,提言の内容が送られてきた。公開されている文書か分からないので,著作権法上引用できないから,要約すると,

  1. 大学院生に対する経済的支援として,奨学金返還免除枠の拡充と,奨励金への課税取扱について検討する
  2. 奨学金税額控除制度を導入することを検討する

となっていた。

正直なところ,2が入ると思っていなかったので驚いている。尤も,選挙公約ではないので実現への道のりは測定不能だが,政策課題として認識されただけでも大きいだろう。あとは,多くの人の後押しが必須である。

どうやって後押しするかって? 思いつかなければ,「上の記事を読んだ,さっさとやってくれ」と各党に「お問い合わせ」をしてみたら良いかもしれない。ダメかもしれない。

自民党

自民党へのご意見 | 自由民主党

公明党

あなたの声を公明党に | 公明党

立憲民主党

お問い合わせ - 立憲民主党

国民民主党

国民民主党へのご意見 - 国民民主党

あまり知られていないことだが,文部科学省は,博士後期課程の2割の学生が年間180万円以上を受給することを目標にしている。現在の受給率は10.4%である。文科省がやりたいと言っているのにできていない。財務省が予算を回さないからである。ではどうすれば良いか。これをやらないと選挙に落ちるという雰囲気を作るしかないのである。

明日からそういう雰囲気を醸し出しながら通学をしていこう。

中野駅で「大学院生にお金を支給しないとお前落ちるぞ!!」という雰囲気の人を見かけたら,それは僕であるから,気兼ねなくお声かけ頂きたい。

TOEFL iBTで100点を超えた!!

ついにiBTで100点を超えた!嬉しい!!英語頑張る!!!

特にTOEFL対策をすることもなく,半年で17点アップ!これはもう情報商材売るやつでしょ!!!(?????)

 

  2015年4月 2015年5月 2018年10月 2019年5月
Reading 22 22 24 28
Listening 18 21 23 27
Speaking 14 17 18 21
Writing 23 21 20 26
合計 77 81 85 102

 

 

ポスターセッションは楽しい

議論は,お互いが持っていたものをぶつけて,お互いが持っていなかったものにたどり着けるので楽しい。ポスターセッションで研究発表をすると,こちらが思ってもみなかったことをぶつけてくれる人がいて,その場で考えながら対話を繰り返し,意外な着眼点を得ることができるので,最近はポスターセッションが好きである。

今回,研究所の一般公開があり,自分も出展した。研究者向けのものではないので,いかに分かりやすく概要を伝え,面白いこと,役に立つことをやっていると理解してもらえるかが勝負だと思っていた。実際には,色々な業界の方が来て,それぞれの立場からツッコミを入れていただいたことで,想定以上に深い話をすることができ,とても有意義だった。

人文系の研究者や,教育関係者,翻訳家の方が印象深い。

以下,そのやり取りの一例である。

客「機械学習って何ですか。」
僕「それはつまり、機械学習の学習機会が十分に担保されていないということですね。」
客「確かにそういうことになりますね。」
僕「従いまして、債務名義を取得して機械学習の基礎を差し押さえて頂くしかありません。」
客「それって確定判決と線形代数が必要ですよね。」
僕「ええ。」
客「なるほどよく分かりました。」

 

客「これはAIが使われているのですか。」
僕「はい。このポスターはAdobe illustratorで作られていますが、拡張子がaiです。」
客「するとこのポスターの新しい点はどこですか。」
僕「はい。このポスターは漢字タイポスが使われている点が新しいのです。」
客「おお、なるほど! つまり、データセットと評価指標を作って適切にタスクを定式化しないと機械学習を適用しようがないということですね。」
僕「その通りです。」
客「よく分かりました。ありがとうございます。」
僕「ありがとうございます。」

 

客「研究について説明してもらってもいいですか」
僕「もちろんです。できるけど誰もやっていないことをやるのが製品開発だとすると,研究というのは,できないことをできるようにすることです。」
客「できないことはできないのでは?」
僕「そうですね。厳密には,できないことが分かっていないこと,ですね。」
客「ああ...いや,今のお話を聞いていて思ったのですが,これは別に英語に限った話ではないんですよね。」
僕「その通りです。この技術基盤自体は言語非依存なので,データがあれば適用可能だと思います。」
客「要するに東大と国立情報学研究所は歴史的に密接な関係にあると。」
僕「元々NIIは東京大学情報図書館学研究センターでしたから。」
客「ああ,なるほどね。なんか,全体的に帰納的な感じですよね。」
僕「論理的にこうであると強く言えないのは確かにそうなんです。」
客「これは科学なんですかね?」

 

今年度の学振DCは研究費増額!(多分突然の100億予算増のおかげ)

よく知られているように,学振の研究費と奨励金は予算が別枠である。前者は科研費だが,後者は特別研究員の予算である。

特別研究員制度は,事業仕分け以降予算がどんどん減らされているが,科学研究費補助金は,昨年末に突然予算が100億増額されたこともあり,必ずしも減額傾向ではない。

学振DCは,応募者数が増加していることもあり,ここ数年の傾向に従い,採択率は減少した(ついに20%を切った)。

ところが,研究費は予算が別なので,増えることもある。2018年度までの様子はこちらに書いた。

nipo.hateblo.jp

さあ,今年はどうか。本日,情報が公開されたので,早速分析した。

  DC1 DC2
2018 2019 2018 2019
500,000       1
600,000     1  
700,000     1  
800,000       2
900,000 2   58 60
1,000,000     2 2
1,100,000     5 25
1,200,000 4 1 3 1
1,300,000 28 24 5  
1,400,000   1 4  
1,500,000 1 2 417 2
1,600,000 4 7 2 1
1,700,000     80 358
1,800,000 1 1 2 16
1,900,000 1 1 410 100
2,000,000     2 6
2,100,000 2   105 394
2,200,000 235 1   2
2,300,000 1     127
2,400,000   1    
2,500,000 45 195    
2,600,000 1      
2,700,000 4 4    
2,800,000 301 52    
2,900,000 1 3    
3,000,000 1 7    
3,100,000 68 287    
3,200,000   1    
3,300,000   3    
3,400,000   105    

特筆すべき点は以下の2つ。

  1. 特別枠(DC1では310万円以上,DC2では210万円以上,ただし人文系で70万円~90万円は見えない)の割合が,DC1で56.9%,DC2で47.7%となった。これまでの推移は,DC1が,14.6%→15.7%→11.1%→9.7%で,DC2が,13.3%→12.9%→9.9%→9.6%である。そして,あらゆる学振ブログに書かれている「通るか分からないが特別枠で出しておけ」というアドバイスに従う人は多いということも分かった(申請した額より多く内定することは考えにくいから)。
  2. 訳の分からん低額がなくなった。過去には,DC1で30万円という内定額もあった。

 

「真剣に学習する人のみ募集」の英語学校で英語を勉強した

情報科学を専攻する大学院生が学ぶべきものとしてタミル語が1番に挙げられるのは最早論ずるまでもないが,2番目は意外なことに英語である。

英語学習に関するこれまでの経緯は以前に書いたと思われるので(書いたかどうか覚えていない),この半年間通った西新宿タカマル鮮魚店の近くにある「NCC綜合英語学院」について書く。

NCCの存在を知ったのが2013年。そして,

通い始めたのが2018年。

この学校に惹かれた理由は2つ。

1つは,受験のノリである。思いっきり勉強するには受験の雰囲気が必要不可欠である。

もう1つは,口頭英作文に重点を置いている点である。口頭英作文と言えば,

mutuno.o.oo7.jp

このウェブページで初めて知ったのだが,本で言えば

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

 
コーパス口頭英作文 (CD BOOK)

コーパス口頭英作文 (CD BOOK)

 

このあたりが有名どころである。

で,購入したのだが,全くやらなかった。文が簡単すぎるという問題もあった。

認知言語学的にもある程度の長さのある構文を叩き込むことは有効だと思われたのと,中学のときに訳分からんくらい同じ例文を叩き込まれたがそれはいまでも口からスラスラ出てくるという経験とで,口頭英作文は正しいという実感があったので,僕は口頭英作文に肩入れしている。これを明確にやっているのは調べた限りでは東京ではNCCだけである。

さて,ここからNCCでの体験談を書くが,重大な告知事項がある。それは,週1回半年の契約だったのだが,11回しか授業に出席できなかったことである。途中ACLの締切を挟んだために6週間連続欠席もした。従って,今回ばかりは英語力が上がっていなかったとしてもそれはNCCの責任ではない。

受講前の英語のレベルについて述べておく。TOEFL iBTは2015年5月に受けた点数が77点。2018年3月に英検1級を取得。2012年10月から2017年12月まで,塾講師(英語)をしていた。文法について困ることは殆どないが,会話になると非文生成器と化してしまうという状況だった。

契約後,レベルチェックが行われた。講師が言う日本語を即座に英語に訳して返すという形式である。その後,和文英訳の筆記のテストを受けた。口頭のチェックは,高校の英語の暗唱例文レベルの英語で構成されており,塾講師のおかげかせいか体に染みついていたので,仮定法や比較の構文はスラスラと解答できた。その後,節が3つ以上ある日本語が読み上げられたが,壊滅的であった。筆記の方は,京大の英作文が2~3倍くらいの分量になった感じである。

結果として,中級レベルクラスになった。

NCCの授業は,予習は要らず,復習ベースである。日本語→英語の瞬間翻訳をただひたすら行っていく。授業ではその場で訳す訓練をし,家では宿題として授業で扱った例文をひたすら暗記する。授業は3時間。宿題には毎日1時間かけなければならないが,その時間が取れず,週に3時間くらいしか勉強できなかった(が,問題なかった)。

受講者は結構幅があって,学生っぽい人もいれば,サラリーマン風の人もいたし,男女比もやや女性が多いくらいであった。

面白いのが,各人の英語のバックグラウンドが透けて見えるところである。授業では,日本語→英語の発想を身につけるために,なるべく日本語の語順をキープしたまま英語に直すことが求められる。そうすると,英語の方を自由自在に変形しなければならないため,基本的な文法操作ができないと辛い。例えば,「ここでこの動詞を使ったので後ろには節が来ませんから動名詞にしてください,はい」とか,「受動態に変えて!」とか,指示が飛んでくる。ここでサッと言い換えられる人と,そうでない人がいて,これは高校までの英語学習の強度によるなと感じた(社会人になってから英語に力を入れても,文法漬けになることはあまりないと思われる)。他方,語彙は努力量に比例する部分があるので,また人それぞれであった。

特筆すべきは,文法的に使いやすいフレーズを積極的に導入してくれる点である。直ちに英語に直しにくい日本語に対し,時制や数を気にしなくても良いフレーズや,節を持ってきたいのに持ってこられない場合のテクニック,動詞が思いつかない場合にどうするか,などの訓練がなされる。これが非常に有用で,習ってからは日常でも普通に使っている(黙らずに発話を続けられるので,時間稼ぎになるのである)。

方法論はとても気に入ったのだが,週3時間の授業時間と,復習にかける時間を捻出することができなかったために,ひどい出席率となってしまった。ECOPというテキストが優秀で,これを手に入れることができただけでも満足と言うべきである。

さて,スパースな半年間の英語学習の結果,英語力は向上したのだろうか。

26日にTOEFL iBTを受けてきた。

本郷三丁目テストセンター,今までで一番残念な会場だった。湯島天満宮湯島天神)の例大祭をやっていたのは不可抗力だが,ノートパソコンで,しかも座席を1つ空けないで座るのはどうなんだ...

今回初めてリーディング4問に当たってしまった!

さあ,スピーキングの点数はどうなるか!!!2週間弱で開示されるので,6月10日頃には点数が判明すると思われる。

「大学院生は『学生の延長』ではない。研究の実質を担っている。」と政治に訴えてきた

今年の2月22日に,某参議院議員に手紙を送った。内容は,学振の制度を改善して欲しいというものである。

1ヶ月ほどして,党の職員から議員に渡したという旨のメールが来た。参考にさせて頂きます,という内容だったので,そんなにガッツリ取り上げてはもらえないだろうなと思った。

しかし,ふと政治に思いをめぐらせてみると,有権者の側が遠慮する筋合いはないのである。困っていることがあれば何でも言うべきである。利害の調整役は政治家の方であって,こちらではない。こちらが遠慮すればそれは無かったことになる。

そもそも大学院生という少数派(といっても25万人もいるのだが)への理解がないのではないか。親戚一同,小中の友人知人仲の悪い人,思いつく限りの人脈で,院生の実情を知っている人は何人いるだろうか。況や政治家や政党職員に何人いるだろうか。

いるわけない。これは話を聞いてもらうよう要望しなければならない。そこで,有効な手段かは不明だったが,「話を聞いて欲しい」という主旨の手紙を5月14日に送った。

すると,翌日に電話がかかってきて,「話を聞くので党本部に来て下さい」と言われた。簡易書留2回分の郵便料金は報われたのである。今日,行ってきた(ちなみに,博士号(専門職学位を除く)の取得者の割合が最も高い政党を選んだ)。

国会議員は予定が合わなかったために同席しなかったが,職員2名と僕の3人で話をした。僕が出した要望は以下である。

(またとない機会かもしれないと思ったので,Twitterで募ってみたがあまり反応は無かった)

  1. 大学院生は,学生の延長というよりも,大学において実質的に研究を担っている研究従事者であると定義してほしい。
  2. 大学院生はいい大人なので,親の保護下にあるという前提を取っ払って支援策を考えて欲しい。第一,子育ての一環に「大学院」を入れている親がいるのだろうか。
  3. 研究に従事するのが大学院生なのだから,研究に専念できるだけの生活保障をしてほしい。
  4. 現行の学振特別研究員,リーディング大学院,卓越研究員の制度の拡充及び改善。東京で一人暮らしをする大学院生と,地方で実家暮らしをする大学院生の支給額が同じなのはおかしい。また,運営費交付金が足りないのをいいことに,国から大学院生に支給された奨励金を学費という形で大学が回収するのはおかしいのでやめてほしい。また,事実上給付型奨学金の性質を帯びているのだから,非課税とするべきである。
  5. 日本学生支援機構奨学金の免除枠の更なる拡充と,返済の所得控除。
  6. キャリアパスの拡充。研究者以外の道が担保されないのは困る。公務員・民間企業で博士課程出身者が活躍できる仕組みを作れないか。
  7. もっと話を聞いて欲しい。大学院生に対する政治の取り組みを発信して欲しい。

予想していた反応ではあるが,予算の必要な政策については,直ちにどうにかするのは難しいとのことである。5の所得控除は何か良いロジックはないかと聞かれた。

ただ,何もしないということではなく,課題として認識されたので,どこまで具体的になるかは不明だが,来月官房長官に出す政策提言に盛り込んでいきたいとのことだった。

若手研究者はもちろん,大学院生も一枚岩ではない。僕が要望した項目について,「は?」と思う人もいるだろう。学振の奨励金を増やせ,と言っている人もいれば,あんな制度はやめてしまえと言っている人もいる。そもそも「自分はなんとかなっているのでどうでもいい」という人もいるだろう。

今回,もう少し大がかりに,何人か院生を集めてヒアリングを行う考えもあったらしい。できなかったのは,誰に声をかけたら良いか分からなかったから。医療であれ,介護であれ,労働であれ,窓口となってくれる団体があるところは,そこに話を聞きに行けば良いが,大学院生の業界団体は無い。

だから,こっちからアプローチをかけるしかないのであった。僕は郵便を2通送っただけである。電話でも良いかもしれない。要望することがあれば,遠慮なく言えば良いのである。言わないと,その問題は無かったことになる。一番意味が無いのは,ツイッターでああしろこうしろとつぶやくことである。そっくりそのまま,葉書に印刷して送ったらどうか。

研究の合間の休憩時間に,めいめい思いの丈を書いて政党に送りつけるのをやって欲しい。もちろん,話を聞いてもらうだけでは,実現にこぎつけることは難しい。世論を形成してかないといけない。待機児童の問題だって,昔から課題はあったが,「保育園落ちた日本死ね」がきっかけで一気に火がつき,選挙の争点,つまり政局になったので一気に事が動いた。研究が忙しいので人を集めてデモ行進する余裕はないが,25万人いる大学院生が一斉に(書いてあることがバラバラでも)手紙を送りつけたら社会現象になるかもしれない。

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その後

nipo.hateblo.jp