逆にこの時確かにそうなる。

逆に,このとき与式は確かに恒等式になる

キングスマン:ゴールデン・サークル

昨年の3月16日に某と下谷区で飲んでいたときに勧められた映画が「キングスマン」であった。3日後にアマゾン・プライムで鑑賞し、大変気に入ったのでシリーズかを待ち望んだところ、待つまでもなく続編が同年に公開されることが決まっていたのであった。
そして、日本での公開が本年にずれ込み、昨日封切りとなったので、初日に観てきた。

初日に観るかどうか結構悩まないといけなかったのは、実家にいるからである。東京にいれば、新宿で観ることになるのだから、早ければ早いほど良いのだが、岡崎で映画を観たのは、2013年の冬に誘われて「ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE」を観たのが最後であり、映画体験としてどうであったか曖昧だったため、ハズレを引きたくないなと思ったのである。

こちらの映画館で選択肢に上がるのは、安城コロナとイオンシネマ岡崎である。昔あったスカラ座・メトロ座という映画館が潰れて以来、イオンシネマ岡崎ができるまでは安城コロナに行くのが通例であった。ウイングタウンのシネプレックス岡崎は安城より近いこともあって、利用シーンが増えるかと思ったが、イオンシネマ岡崎が直後にできたため、1、2回しか行ったことがない。

1月5日は、安城コロナは割引の日となっており、1,100円で鑑賞することができる。割引の日は混むのだが、同じものを安く観られるのは好きで、意識せずにファーストデイに映画を観ることがよくあるのだが、損した気になったことは1回を除いてない。その1回というのは、「ワイルド・スピード ICE BREAK」をどうしても観たいのに時間が取れず、かなり終盤になってやっと取れた予約が錦糸町のTOHOシネマズだった時である。映画館は悪くなくて、1100円で観られたのだが、なんと字幕ではなくて吹き替えだったのである。僕はジェイソン・ステイサムが観たいだけなのだから、最悪の選択であり、損した気分になったのだった。しかし安城は遠い。400円がパーであると言っても過言ではない。結局イオンシネマ岡崎で観ることにした。

映画館はこのままの混み具合が続いたら年内にも店をたたまなければならないほど混んでいた(要するにガラガラであった)。
僕は映画館で飲食物を買うのが好きである。しばしばポップコーンとジュースを買う。割高であることが非日常を感じさせるからである。ただ、上映中に食べるのは好きではないので、開始時刻から15分弱放映されるコマーシャル映像を見ながらポップコーンを食べきるのが原則である。今回は、直前に昼食を摂ったため、何も買わなかった。

いつも新宿ピカデリーなんかで映画を観ると流れてくる15分弱のコマーシャルは、ほとんどが映画の宣伝である。ところが、岡崎ではそうではなかった。不動産仲介のムツミ(岡崎市和田町)、岡崎警察署、当然ながらイオンモール岡崎とイオン系列のゲームコーナー、等々ローカルなCMに目が釘付けであった。映画館を個人で貸し切ることができるようである(そういえば、我が母校岡崎高校で昨年ポップコーン事件が起こったのであった(映画館を貸し切ってポップコーンした事件である(事件性はないのだが、この手のイベントが好きではない僕みたいな人間がインターネットにかき立てて騒ぎになったというものである)))。

映画は良かった。英国人の英語の発音はやはり良い(訛っていようがいまいが)。軽快さは前作より減ったか。これは余談であるが、前作よりも一層悪役の思想が真っ当で肩入れしてしまった。先月、たまたまWikipediaバーボン・ウイスキーの項を熟読していたので良かった。一番最後にウィンストン・チャーチルの有名な台詞が引用されていたが、どういう意味なのだろうか。