逆にこの時確かにそうなる。

逆に,このとき与式は確かに恒等式になる

ビューサンクスポイントのJREポイント統合に伴うルミネ商品券還元率改悪について

ビューカードJR東日本の窓口で購入する定期乗車券,乗車券,特急券,また券売機でチャージするSuicaなどにつき,1000円で6ポイントつく。この6ポイントは,15円のSuicaチャージと交換できるので,実質1.5%還元である。

ポイントの交換先として,JRグループの商品券があり,使い勝手と還元率のバランスの良さもあってルミネ商品券は人気である。

2015年9月までは,4,000円分の商品券が1,250ポイント,2,000円分の商品券が650ポイントであった。1ポイントの価値は2.5円である。

よって,次のような還元率であった。

商品券の金額 還元率
2,000 1.846%
4,000 1.920%
6,000 1.895%
8,000 1.920%
10,000 1.905%
12,000 1.920%
14,000 1.909%
16,000 1.920%
18,000 1.912%
20,000 1.920%
30,000 1.915%

650ポイントの方を使わなければ,1.92%還元である。これと言って面倒なことをせずとも1.92%も還元されるカードはまず無い。

ところが,2015年10月から,簡易書留での発送になったので,簡易書留の手数料として160ポイント(400円相当)も取られることになった(簡易書留は310円で送れるのでひどい改悪である)。
すると,還元率は大幅に下がり,以下のようになった。

商品券の金額 還元率
2,000 1.482%
4,000 1.702%
6,000 1.748%
8,000 1.805%
10,000 1.813%
12,000 1.841%
14,000 1.842%
16,000 1.860%
18,000 1.859%
20,000 1.872%
30,000 1.883%

固定費がかかるので,なるべくポイントを貯めてから交換するのが良いという状況であった。

そして,今月の終わりから,ビューサンクスポイントがJREポイントに統合される。それに伴って交換商品に変更がある旨は事前に知らされていたが,ルミネ商品券の還元率がどうなるのかは知らされておらず,結構話題となっていた(Twitterで「ルミネ商品券 改悪」などと検索すると今年の2月くらいから心配するツイイトが見られる)。

そして,今日わざわざカードホルダーに葉書が届いた。

JREポイントは1ポイント1円相当である。つまり,ビューサンクスポイント1ポイントにつき,JREポイント2.5ポイント相当である。

必要JREポイント数 商品券の金額 還元率
2,000 2,000 1.500%
3,600 4,000 1.667%
5,200 6,000 1.731%
6,800 8,000 1.765%
8,400 10,000 1.786%
16,400 20,000 1.829%
24,400 30,000 1.844%

なお,郵送費は含まれている(http://www.lumine.ne.jp/jre_point/)。



全面的改悪である。

講義の受け方

博士後期課程にもなって授業を1コマだけ取っている。オムニバス講義で,話を聞くだけで良い。評価は出席と,興味のある話題をいくつか選んで書く何本かのレポートによる。

文系も理系もまぜこぜの講義なのだが,何割かノートパソコンを持ち込み,スライドの文字をその都度打ち込んでいる人がいる。この光景は何度も見たことがある(大抵キーボードの打鍵音がうるさくて迷惑なのだ)。

話を聞いていれば良いタイプの講義(対になるのは,手を動かさないといけない講義)で,僕はノートをとらない。大学1年生のときは色々と試行錯誤したが,結局ノートをとらず,話を聞き,記憶に残っていることだけ残っていれば良いという考えに至った。


てんとう虫コミックス9巻に「ぼく、桃太郎のなんなのさ」という話がある。これが思ったより僕に影響を及ぼしており,行動規範の1つになっていると言って良い。
簡単に述べると,街の歴史を調べるという宿題を出されたのび太が,タイムマシンでチャチャッと写真を撮ってくれば良いと言って怠けているところ,のび太がいつ何が起こったのか調べていないと知ったドラえもんが,「n年の歴史を調べるにはn年かかる」(主旨)と指摘して,のび太が慌てるという内容である。

つまり,105分の話を思い出しながら追っかけると105分かかってしまうのである。ノートを取ったところで,後から見返すことは実際,なかったのである。見返さないノートに用はない。
講義資料がインターネット経由で見られるからと言って授業に出ないでいても,結局そのスライドを読むのに相当の時間を費やしてしまうということはよくある。

  • レポート課題に関しては,記憶に残っていることを頼りに書き上げる。
  • 試験がある講義に関しては,教科書を読んで問題を解く。

という方針を確立したのであった。


検索すれば何でも分かる現代にあって,記憶に残らないものは記憶する価値がない。すでに記録されているものを自分で記録する価値はもっとない。

切れない包丁が危ないのと同様に閉じないエレベータは危ない

私の通っている研究所入るビルのエレベータはポンコツである。「閉」ボタンを押しても直ちに扉が閉じない。朝や昼休みの終わる頃など,人の出入りが終わったら直ちに扉が閉じて欲しい状況は多い。


切れない包丁が危険なのは,切れないために力を入れすぎて,切れた瞬間に勢い有り余って刃が変なところに飛んでいくからである。


閉じないエレベータもまた,すぐに閉じないために人の出入りに関係なく「閉」ボタンが常に連打されることになり,人の出入りの最中に扉が閉まるため危険である。昨年,僕はこれで肩をやられた。


「閉」ボタンを押すと直ちに扉が閉まるエレベータも世の中には存在する。人間の思いどおりに操れるため,ボタンが連打されることはない。開くべき時に開き,閉まるべき時に閉まるので事故もないだろう。

小学生向けパソコンを考える

僕が自分用のパソコンを与えられたのは,忘れもしない,2000年12月,小学2年生の12月であった。
元々,親の仕事の都合で,家にはパソコンやスキャナ,カッティングマシンなどがあり,興味を持ちやすい環境下ではあったが,自分用のパソコンがあるというのは夢みたいなものであった(現代ではスマートフォンなるものがあるので,たいしたことはないのではないかと思われるが)。尤も,PCを買ってもらったために,これ以降大学に入って自分で買うまでいわゆるテレビゲーム機や携帯ゲーム機とは全く無縁であったのだが(周りがゲームキューブGBAで遊ぶ中僕はHSPで作られたゲームやコミックメーカーで作られたサウンドノベルをやるほかなかった)。

買ってもらったPCは,SOTECのPC STATION G3100AVXである。ここで最も重要なのは,PC STATION G3100AVがWindows 2000搭載なのに対し,買ってもらったPC STATION G3100AVXは,なんとWindows Me搭載であるということだ。

2,3日前に発表された富士通の小学生パソコン(笑)と比べてみよう。

* 今時の残念親に買ってもらう富士通の残念パソコン 僕が買ってもらったパソコン
型番 LIFEBOOK LH55/C2 PC STATION G3100AVX
形態 ノートPC デスクトップPC
価格 10万円くらい 238,000円
OS Windows 10 Home Windows Me
CPU Celeron 3865U Pentium III 1.0BGHz
メモリ 4GB 128MB
グラボ Intel HD Graphics 610 nVIDIA GeForce GTS
その他 カメラ,SDカードドライブ TVチューナ,CD-RWドライブ,DVD-ROMドライブ,フロッピーディスクドライブ,PCカードドライブ

18年も前のPCを比べること自体比較にならないが,僕はこのPCを2007年まで使っていたし,購入当時では最高スペックに近かったため,数年は何不自由なかったのも記憶している。
親には,何をやっても壊れないので,何でもやってみりんと言われたのを覚えている(インターネットに繋がっていなかったのがかえって良かったのだろう)。

あの悪名高きSOTEC製であり,かつあの悪名高いWindows Meを搭載しているパソコンを幼い頃に与えられ,それによって図らずとも教育されたらどうなるかは,読者諸賢の想像に任せるとするが,当時はフリーウェア最後の時代であり,訳の分からんソフトを雑誌からインストールしては遊んでいたのを覚えている。今では主要ブラウザとなったFirefoxも,僕は雑誌で知って,DVD-ROMからインストールしたものである(当時からOperaユーザであった)。
読者の皆様と体験を共有できるソフトは多いだろう。SoundEngine Free,午後のこ〜だ携帯動画変換君真空波動研,僕はMIDIへの理解が浅かったのでてきと〜シーケンサというソフトをよく使っていたが,Sequence Studio Liteを使っていた人も多いだろう。PsmPlayerというので着メロに変換するのであった。Macromedia Flashを買うお金はないのでParaflaを使ってみたり,PictBearにSusieプラグイン(小学生にはsusieが読めない)をぶっ込んだりしていた。ほしけん氏のHeTeMuLu Creatorは大変お世話になった。クジラ飛行机氏やonion software氏,nyao soft氏など有名な人もいた。
フリーソフト作家という言い方をしたものである。作家なのだ。プログラムはいくらでも冗長に書くことができる,丁度チョムスキーが関係詞を無限につなげることができると言ったように。


インターネットとの接続がされていないパソコンを与えられて,何ができるかというと,まるで言葉が通じぬ国に一人取り残されたのと同じように,自ら動きながら自然言語のように習得していくことになるのである。プログラミングもきちんと教わったことはなく,インターネットもなかったので,適当にコードを書いてはエラーを読みつつ進めるという方式をとっていたので,未だにスラングだらけのコードを書いている。

一番の思い出は,今となっては笑い話だが,ttfcacheの破損によって,ウィンドウの×ボタン等の表示がおかしくなり,なんとOSのリカバリをしてしまったことである。データが全て吹っ飛んで,それから大変な思いをしたのである。

これはあながち冗談として流せないのである。


小さい頃からWindows Meによる訓練を受けてきた僕は,たかが予期せぬWindows Updateごときでグダグダ言うこともないのである。




それがいいかどうかは,全く知ったことではないが。

トイレのハンドドライヤーにたったの数秒だけ手をかざして出ていく人

駅,店,大学など,多くの施設のトイレに設置されているハンドドライヤーであるが,これで手を乾かそうとするととても時間がかかる。

経験上,10秒ばかりでは何の効果もなくて,最低でも30秒,できれば1分間使用することによって手が乾く。混み合っているトイレでは,列ができかねない。従って,ハンカチを忘れた時にしか使わない。

温風が出るタイプでは,手をかざすと,気化熱によってひんやりと感じるが,30秒ほど経つと温かく感じる。これが乾いた証拠である。


しかしこれまで,30秒以上手をかざしている人を見たことがない。ひどい場合2秒である。これでは手が乾くどころか水滴も飛んでいかない。馬鹿である。

彼らは乾かしたフリをした後,びしょびしょの手をどうするつもりなのだろうか。扉のあるトイレでは,直ちに早歩きを開始して彼らの前に出なければならない。


あの機械で手を乾かしたのは,日本で僕だけなのではないかと思っている。

出願手続を極力ややこしくして受験者数を減らす

募集要項の請求

まず,募集要項請求用紙を作成する。様式は自由であるが,不備があると無視される。なお印鑑を押さねばならない。
次に,募集要項送付手数料として500円の定額小為替をゆうちょ銀行で購入する。
そして,返信用封筒(角形2号)に切手140円分を貼り付ける。
以上を同封して,事務室へ郵送する。

しばらくして,募集要項が送付される。ここに,出願用個人番号が通知される。この番号がないと,出願できない。出願時期まで大切に取っておかなければならない。

出願

出願は,オンラインで行う。厳格な本人確認が必要なので,個人番号カードに入っている公的個人認証サービスの電子証明書を利用する。そのためには,カードリーダと,Windowsパソコン,Internet Explorerが必要である。
出願用個人番号を入力し,個人認証が終了すると,出願手続(その1)が完了する。
ここで,出願受理番号が発行される。

受験料を銀行振込にて支払うが,その際に,依頼人名の前に出願受理番号(その1)を追加しなければならない。これを忘れた場合受験は認められず,後から返金処理がなされる。
そして,戸籍個人事項証明書(本籍地で発行しなければならない)と振込の受領証を書留速達郵便で事務室に送付する。もちろん,返信用封筒(82円切手貼付)を同封する。

なお,出願受付期間は,2日間である。つまり,受験料の振込をした日に受領証を郵送し,翌日に到着しなければならない(速達にすべきである)。

受理されると,受験票が郵送される。

受験当日

受験票に顔写真を貼り付け,個人番号カードを持参し,顔写真の照合を行う。


※ 随時追記をする
※ もっとややこしくなる方法を随時募集している

健康診断において健康が診断される時期はいつか

今日は健康診断を受けてきたが,その途中で,大変な問題に気がついてしまった。

まずは,健康診断とは何であるかについて,文献を引いてみたい。
「健康」についてはここでは問題としないので,「診断」について調べる。

ブリタニカ国際百科事典によれば,

医師が患者の病状を検査,診察して行う医学的判断

であり,大辞泉によれば,

医者が患者を診察して、健康状態、病気の種類や病状などを判断すること

であり,マイペディアによれば,

医師が患者を診察,検査して,疾患名を決定すること

であり,大辞林によれば,

医者が患者を診察し、病状を判断すること

である。
なお,一応Wikipedia日本語版を引いてみたが,

診断(しんだん、英語:diagnosis)とは、医療においては健康状態あるいは病気を患者の徴候や他方向の結果から見分ける診断手続きである

となっており,説明になっていないので参考としない。

さて,以上より,診断とは,診察と判断である。診察とは,「病気の有無や病状などを判断するために、医師が患者のからだを調べたり質問したりすること」(大辞泉)「医者が病状を判断するため、患者に質問したり体を調べたりすること」(大辞林)であるから,「判断」は入っていない。

これで問題が明らかになったのだが,なんと,健康診断を受けたにも拘わらず,診察のみで,判断がまだ下されていないのである。これでは健康診断を受けたことにはならず,健康診,あるいは健康診察を受けただけである。

本年度から,受診証明書なるものが配布されている。そこには,「本日学生定期健康診断を受診し,上記の日時で健康診断を受診したことを証明いたします。」と記載されている。
つまり,健康診断を受診したということである。

受診という言葉が問題となる。受診は,「診察を受けること」(大辞泉)「診療を受けること」(大辞林;診療=診察+治療)である。ここに「判断」は入っていない。機関もまた,判断はまだしていないことを承知しているということである。

となると,「健康診断を受けた」と言えるのはいつなのか,という問題が生じるのである。
診察はとっくに終わっているので,「判断」の日時が問題となる。
可能性のある時点は以下の2つである。
(1)医師が判断を下したとき
(2)判断の結果が通知されたとき

本学の健康診断のシステム上,(2)は曖昧である。なぜならば,一方的に結果が送達されるのではなく,自らウェブサイトで結果を見なければならないからである。従って,以下の2つの可能性がある。
(2-1)判断の結果が閲覧可能になったとき
(2-2)判断の結果を受診者が見たとき

日時を決める主体者が医師であるという点では,(1)と(2-1)は同じである。(2-2)は,受診者が主体である。
判断をするのは医師であるから,(2-2)は採用できない。

(1)と(2-1)のタイムラグが問題となる。ここを掘り下げてみると,
(1)は,医師が診断をしたタイミングであり,(2-1)は,医師が診断の結果を通知できる状態にしたタイミングである。

「判断」をしたのは,(1)であり,健康診断は(1)で終了している。仮に結果を通知しなくても,健康診断は完結する。よって(1)が健康診断の終了のときである。

ところが,「健康診断を受けた」のはいつか,という問いであった。ここでの動詞は「受けた」であり,「健康を診断する」ではない。「受けた」の主体者は受診者であるから,診断結果を受け取る(2-2)が「健康診断を受けた」ときとなる。


ほんとに?