逆にこの時確かにそうなる。

逆に,このとき与式は確かに恒等式になる

あしなが育英会

対角化のできる法律相談所で有名になった北村弁護士のウェブサイトを見ていたのだが、東日本大震災の後より、チャリティのゴルフコンペを開催しているようで、毎度100万円ほど寄附をしていた。

寄付先があしなが育英会なのだが、公開されている領収書の類を見ても、あしなが育英会としか書かれておらず、印鑑にも「あしなが育英会会長印」と書かれているのみで、不思議に思ったのである。

何が不思議かというと、この手の事業を行っている団体は、当然に公益社団法人ないし公益財団法人になっているはずだからである。そうしないと、寄付金に課税されてしまうからだ(寄付金も所得である)。寄附した人にも控除が発生し、寄付を集めやすくなるという利点もある。

そこであしなが育英会の公式サイトを見てみると、やはりどこにも法人格をにおわせる表現がない。財務書類が一応公開されているが、ここにも「あしなが育英会」とだけある。毎年10億円以上集めている団体である。不思議である。

どうしようもなくなったので、Wikipedia日本語版を見ると、あしなが育英会は、任意団体であることが分かった。衝撃的である。任意団体というのは極めて厄介である。法人ではないので法律行為ができない。そのくせ、税務上はみなし法人となり法人税が課税される。

銀行口座だってよっぽど開設できないし、クレジットカード決済で寄附できるが、一体どうやっているのだろう。

日本で一番大きな任意団体ではないのかとすら思ってしまう。

このあたりを調べていたら、公益財団法人公益推進協会という協会を見つけた。名称から何をしているのかサッパリ分からない団体である。
見てみると、「マイ基金」なるものを創設することを主な活動としているようである。
これは、基金を作りたくても法人格の取得と運営があまりにも面倒なので、お金だけ用意して全て丸投げできる仕組みのようだ。
よく認可が下りたと思うが、この法人は公益法人なので、寄付金控除もあるし法人税もかからない。だから、この法人内に設置した基金にお金を集約すれば、事務的な煩雑さがなくなるというのである。役員は無報酬で、会計士や司法書士が揃っている。

あしなが育英会が任意団体なのは、どうも現会長が、交通遺児のための公財)交通遺児育英会にかかわっていた際に、天下りが多くて辟易したために許認可法人を避けたかったという理由によるらしい。