逆にこの時確かにそうなる。

逆に,このとき与式は確かに恒等式になる

映画

9月10日には映画に行くと決まっている(参照)。

「午前十時の映画祭9」という企画で,どうやら古い名作映画を短い期間で色々上映しているらしい。そこで,「プラトーン」という映画を観た。

前日の夜にインターネットで席を予約したのだが,その時は,一般1,100円と,あとは高校生と中学生しかなかったように見えて,そのまま1,100円支払ったのだが,今日映画館で映画の前の宣伝を観ていると,学生500円と書いてあるではないか。やられた。映画1本観るのに学生料金だと1,500円が普通だが,既に安かったので気にもとめなかった。それが500円で観られるものに1,100円支払ったとなると,腹の底から沸き上がる感情を抑えるのが難しくなってきたので,今日という特別な日を台無しにしないよう,この映画は1,100円の価値があるんだと自分に言い聞かせていた。

それに,前回映画を観たときと同じで,500円のキャッシュバック目的なのだから,600円で観るのと同じであるし,なんなら500円で映画を観てしまったらキャッシュバックの規定額である3000円に達しないのだから,結果オーライなのだ。

それに,今日はとても気分が良い。平日朝10時の映画だ。座席はガラガラではないが,ど真ん中のシートなのに隣席が空いている。しかも,朝早く起きることに成功しているのだ。時差ぼけのおかげで,最近は0時前に眠くなり,朝は6時半に目が覚める。なんと理想的な生活なんだ。忘れもしない,2014年の10月1日には,11時45分からの映画に夜ふかししすぎて朝起きられず,1,100円パーにしたではないか。

そういえばあの頃は,ジェイソン・ステイサムをえらく気に入って,毎晩日が昇るまで彼の出演している映画を片っ端から観ていたっけ。それに今日の映画は,80年代の映画だ。レンタルビデオ屋だって100円で貸しているだろうし,NetflixAmazonプライムで配信しているかもしれないのだ。それをわざわざ映画館の大きなスクリーンで観たいからって金を払ってきたのだから,500円も1,100円も変わりない。

もっと言えば,往復交通費が330円かかっている。500円の出費のために330円払うのは僕の好きなやり方じゃない。

行ってみたいラーメン屋がたくさんあるのだが,往復交通費が300円~400円かかるため,どうも行く気になれないのである。これが居酒屋やレストランなら平気で向かうんだけど。札幌ラーメンを食べるためだけに当日のチケットで北海道を往復する骨川家のようにはいかない。のび太もラーメンをうらやましがるのではなく,北海道に行ったことをうらやましがるべきだ。彼はおばさんが北海道に住んでいるのだから,行く口実もないわけではないだろうに。

実にどうでも良くなってきた。

やっと冷静さを取り戻した頃,プラトーンという映画のエンドロールを観ることに成功した。