逆にこの時確かにそうなる。

逆に,このとき与式は確かに恒等式になる

壊れた(ThinkPad P50)

学位論文を書く季節になると風邪を引くだとか,コンピュータが壊れるだとか言われている。僕の場合,卒論を書くべきタイミングでパソコンが壊れはしなかったが,パソコンを買い換えた(アホ)買い換えの記事はこれである。

まだ修論を書く時期ではないが,昨晩帰ってPCを叩いていると,キーボードのエンターキーが取れてしまった。しばらく苦労してはめようとしたが無理だった(透明なプラスチックが少しだけ取れてしまったのを現認した)ので,新しいキーボードを買うことにした。

ThinkPadIBM時代から(から,というか,には)その保守性で名を上げた機種である。簡単に言うと,ラップトップでありながら,ネジ回し1本でバラバラにでき,それぞれのパーツを単体で売ってくれるというものである。

以前ThinkPad X220に水をぶっかけたら,キーボードが壊れてしまい(なぜ壊れたのか未だに疑問である),アマゾンかどこかでで新品を購入して自分で交換したことがある。
また,ファンが詰まって熱暴走し,30分以上電源を継続して入れておくことができなくなった時に,バラバラにしてファンを掃除したこともある。

このように,壊れて修理に出すのではなく,自分で直せるし,何なら部品を送ってくれるというものであり,レノボにも一応引き継がれているThinkPadの特徴である。

分解マニュアルも公開されており,例えばP50のキーボードであればこんな感じ

ちなみに,シリアル番号(プリインストールされている怪しいソフトLenovo Settings, Lenovo Companionで確認できる)を入れると,どの部品が手に入るか一覧が出てくるので便利である。

そこで,P50のキーボードを検索してみると,USキーボードはアマゾンで売っているが,日本語キーボードは売っていない(僕は日本語キーボードを使っている)。
仕方が無いのでレノボの公式サイトをあちこち読んでみると,レノボ・スマートセンターに電話して部品を送ってもらう必要があるという。


電話をすると,自動音声が技術サポートは有料だと言い出すので,その他の4を押す。
呼び出し音が国際電話なので不安になる(そう言えばサポートは中国丸投げだったか)。

「キーボードが壊れたので新しいのを送って欲しいんですが」
『シリアル番号を教えて下さい』
「PCXXXXXXXです」
『保証期間が過ぎておりますので有償になりますが』
「買います」
『ちなみにどのように故障していますか』
「エンターキーが取れたので新しいのを買おうと」
『申し訳ございませんが,キーボードだけお送りすることはできないので』
(は?何言ってんだコイツ)
『キーボード全体を交換して頂く形になります』
(そらそうだろ,誰がエンターキーだけ送って欲しいんだよ)
「もちろんそうです」
『ではお見積もりを出しますのでお待ち下さい』

『お見積もりが出ましたので,FAXか郵送させて頂きます』
(えー,この場で言ってよ即買いだぞ)
「郵送で」
(僕のPamFAXは送信しかできない)

『こちらお客様で取り外し・取り付けを行って頂くことになりますが』
「はい,自分でやります」
『取り付け方等は』
「分かっています」

『お見積もりをご確認頂き,入金を頂いてから部品の調達となります』
『在庫状況によっては別のキーボードとなり質感などが異なる場合がございますので予めご了承下さい』
(えー,USキーボードしかなかったらどうすんの)
「はい」

『それでは私XXが承りました〜』

今日見積を投函してもらえれば早ければ明日,遅くても明後日(金曜)には届く。
土日を挟んで早くてもキーボードが届くのは来週半ばか...

これが土曜日に届く。

なんと21,623円!X220のキーボードがアマゾンで8000円台で,P50のUS配列キーボードが16,800円で売られているところ,2万円超えは予想外であった。
しかし他に手段はないので買うことにする。送料が別途1500円取られる。

まず代金をシティバンクに振り込む。
次に注文サービス票をFAXするのだが,電話番号が0570ナビダイヤルで,PamFaxからかけると500円取られる上にエラーを起こすことが分かったのでやめた。
郵送という選択肢はなく,メールで送るしかないのだが,こういう場合に本文に何を書いたら良いのか分からない(部品の注文票を送るのにビジネスメールみたいな書き方はしたくない)。
無骨な本文にPDFファイルを添付して送ったが,レスポンスは無い(最後までなかった)。

月曜日に振り込まれるので,水曜日くらいには発送されるだろうと思ったが,メールの返事がないので,(注文票到着後14日以内に送付しないとキャンセルされるという脅し付きなので)確認の電話を木曜日にしてみたところ,中国訛りのナカムラさんが

「入金の確認はできております。部品の発送も致しました」

と教えてくれた後ですぐにヤマトから宅急便が来ているけどなぜ家にいないという旨の電話があった(出ていない)。

ということで,キーボードを無事手に入れて,交換することができた(こうして使ってみるとトラックポインタもキーボードを硬さ(?)が経年変化するものだなあと思う)。

営業日ベースで,問い合わせの日を含めて5日で部品を発送してくれている。見積がなければ3日とかからないだろうが,まあ許容範囲か。


それにしてもこのペース(22ヶ月)でキーボードが壊れるとなるともう2枚ほど買っておきたい。