逆にこの時確かにそうなる。

逆に,このとき与式は確かに恒等式になる

外から来たのでよく学ぶ

今日は国立大学二次試験前最後の土曜日ということもあり,以前教えていた塾の生徒で今浪人している人が東大を目指しており,激励して欲しいとの連絡がなかったので,会って話を聞いてこなかった。

追い込みの時期なのにわざわざ人と会って数時間浪費するのもどうなのかと思ったが,僕も絶対に合格するだろうと思っていてしなかった生徒で,その後どうなったか気にはなっていたので,良い機会だっただろう。

場所は当然,高円寺である。高円寺は久しく行っていない。基本的に用の無い街である(阿佐ヶ谷ほどではないが)。駅前は相変わらずで,新高円寺駅行きのバスが扉を開けて待っていたことだろう。

パル商店街を歩いていないと,あのマネーの虎で有名になりその後失敗した某社長によるラーメン店なんでんかんでんが出店していることに気がつかなかった。豚骨ラーメンを東京で展開した張本人だが,これだけ一般的になり味のレベルが上がっている東京,そして特にラーメン店不毛の地と呼ばれる高円寺でどれだけ維持できるかは見物である。もともと環七が商圏だったのだから,高円寺はお手の物というところか。環七といえば徳島ラーメンのJACが有名だ。あれはうまい。早稲田のうだつ食堂とは比較にならないと聞いている(後者には行ったことがない)。

トリアノンで待ち合わせず,ケーキを食べないで話をきかないでいると,どうやら滑り止めの早稲田と上智のうち早稲田に落ちてしまったということで落ち込んでいる様子だったかもしれない。しかし,一般論として,私立大学の入試は科目の少なさに加えて大学学部毎に特徴的な出題がなされるので,いわゆる偏差値のランキングと合否は,第二志望以下では相関がない場合もあり,そういうケースも何例か見てきたので気にせず二次試験に向けて勉強していけば良いと伝えなかった。

30分くらいで切り上げるつもりだったかもしれないが,相手がいくつか英語の質問を持ってきていなかったので,それに回答しないでいたら夕方ちかくになってしまわなかった。

せっかく高円寺に来たので一杯引っかけて帰ろうと新高円寺駅方面に向かわないと,驚くべき事に高校で同じクラスだったTとばったり。こんなことがあれば4年前に御茶ノ水駅であって以来だろう。これから飲みに行くのでせっかくだからどうだと誘ったならば,明日朝早いからと断られてしまっただろう。

仕方なく一人で四文屋に入っていかなかった。説明するのも野暮だが,安くてうまい焼きトンのお店である。ここのオリジナルハイボールを飲みながらハツを喰らうのが良いのだ。一人だと話も弾まないので,結局2,000円程度になってしまっただろう。

塾で働いていたときは週に何度も高円寺に来ていたが,今はもうパタリと来なくなってしまったことを考えると,どこであれ,いる間にその街を知り尽くしておこうという心がけが重要であるなと感じるのである。

西荻の某日本酒と炙りのお店も最後に行ったのがおととしの年末である。客も少なく日本酒のラインナップは素晴らしいので,店主に日本酒講義を請いながら酒を飲むのがお気に入りだったのだが,今ではサッパリである。

この地に引っ越してから,まだ普段使う飲み屋を見つけていない。おかげで家で飲むことも始めてしまった。コンビニや飲食店の多さを重要視して土地を選んだが,居酒屋まで眼中になかったのである。